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ストレステスト(欧州)

<欧州のストレステストー今日の覚書から>

RBSなどシティの金融機関が、ヨーロッパの銀行ストレステストはほとんど役立たずであり、ギリシャや他の地中海クラブ諸国のソブリン債デフォルトによって巨額の損失が出るリスクをカバー出来なければ、信頼を一層傷つける可能性があると警鐘を鳴らしている。


「上手く行かないんじゃないかな」とRBSのヨーロッパ・エコノミスト、ジャック・カイユー氏。
「この銀行ストレステストは甘いよ。投資家は既に一部のギリシャ債について50%の『ヘアカット』を織り込んでいるから、これを含めなきゃいけない。スペインの場合は30%かな」
「この数ヶ月というもの、ユーロ圏のコミュニケーションは完璧に破綻している。加盟国16ヵ国が皆違うことを言っている。今回もまた失敗する可能性は非常に高い」


米国が不況の虜囚となり、1932年らしい雰囲気が本格化し始めている。
ヨーロッパに「二番底アラート」を出したカイユー氏は、EUの政策立案者が夏休みを取るのは愚かだと言う。
市場はもはや2兆ユーロものスペインの家計や企業の借金を引き受ける気はないし、このギャップをECBからの3ヶ月ローンで埋めることももう不可能だ。

「夏までに今よりも遥かに積極的な政策行動を行っていなければ、悪い状態に逆戻りだ。今度はもう単なる周辺国の問題じゃない。ユーロ圏の中核となる国にまで影響が及び始めるだろう。特にフランス。何故ECBがスペインの社債を買っていないのやら、僕には理解出来ないよ」とカイユー氏は言った。


クリスティーン・ラガルデ財務相は、銀行ストレステストの結果が7月23日に発表されるとした。
「正確な適用クライテリアと、どれだけの負荷をシステムにかけているか」については、数日以内に明らかにされるだろう。

この銀行ストレステストは、台風の目にあるスペインの預金銀行やドイツの貯蓄銀行の多くを含む、100行に及ぶ銀行に対して行われる。
クレジットインサイトがまとめたレポートによれば、一部の預金銀行は住宅バブルが弾けたことによる損失の本当の規模を、モーゲージ・プールから延滞ローンの買い入れによってモーゲージ債を支えて誤魔化している。
アライド・アイリッシュ、バンク・オブ・アイルランド、デクシア、クレジット・アグリコルの株価は、最近軒並み大暴落している。

ラガルデ財務相は、銀行ストレステストでヨーロッパの銀行が「堅実かつ健全」だとわかるだろうと語った。
しかし、これは本当は「ストレスなしのストレス・テスト」(独メディア)なのではないか、との疑問を市場に抱かせているのは、正にこのような確信のトーンなのだ。

ヨーロッパの銀行間貸出は、ギリシャ債危機がより広範な銀行・ソブリン債危機に悪化して以降、半ば麻痺している。
当局は銀行ストレステストが魔法の解決策だと照明されることを願っている。
昨年米国で行われた銀行ストレステストは、米国の銀行にとっての転換点となったが、それというのも19行中10行が破綻して、750億ドルの追加資本を要したからだ。


デア・シュピーゲルによれば、銀行ストレステストにはギリシャなどのデフォルトは織り込まれない。
EUがユーロ圏の借金国を支援するために新たに創設した、4,400億ユーロの欧州金融安定化基金(EFSF)の信頼性を傷つけるかもしれない、と危惧してのことだ



BNPパリバのハンス・レデカー氏は、EU当局はどちらにせよ酷い目に遭うだろうと語った。
「債務再編について話すだけでも、また市場にショックを招くのではないかと懸念しているが、話さなければ市場を納得させるのは困難だろう」


特定国のヘアカット・レベルを織り込めば、リークされて自己実現し、直ぐに市場逃避とシステミック危機を引き起こすのではないか、との懸念がある。
「彼等は火遊びをしている」と或るドイツ人バンカーは言った。

ジェフリーズ・フィックスト・インカムのデイヴィッド・オーウェン氏は、銀行ストレステストは何も解決しないと述べた。
「最悪のケースで銀行ストレステストをやらなければ、誰も納得させられない。ギリシャのデフォルトは明らかなリスクだ」

オーウェン氏は、規制当局が不動産市場が破綻する危険性を検討しながら、本当のアキレス腱であるホールセール・ファンディング・マーケットが硬直するリスクを無視した、危機前のノーザン・ロックになんとなく似ていると言う。


ヨーロッパの銀行が保有する不良債権の大部分はポートフォリオ・アカウントにあり、従って、会計基準に則った「マーケット・トゥ・マーケット」ではなくとも良い。
EFSFそのものにも重大な疑惑がある。
いまだにAAA格付けも得ていなければ、保有する地中海クラブの債券が民間の債権者をフードチェーンの下方へ押しやった、従ってより深刻なトラブルに追い込んだ「深刻なステータス」にあるのかどうかも明確にしていないのだ。
大多数の銀行はこれが明らかになるまで、ギリシャ、スペイン、アイルランドの債券に手をつけないだろう。


この銀行ストレステストはソブリン債に対する3%の「ヘアカット」を織り込んでいるかもしれない、とするレポートもある。
これはどういう意味なのかわからない。
オーウェン氏は、(ドイツを含む)全てのユーロ加盟国の国債をカバーするなら、損失の額は470億ユーロに上るだろうと語ったが、これはギリシャのデフォルトやそれ以上の規模だ。
しかし、政治的理由でこのように問題を隠そうとすることで、ユーロ圏は自ら苦しい立場に追い込まれるだけだろう。

銀行ストレステストは、欧州銀行監督者委員会(CEBS)がコーディネートする。
コア・ティア1比率が6%を切れば、銀行は自己資本増強を強いられるだろうと理解されている。

高リスクのハイブリッド・キャピタルへの依存が、実施されると思われるバーゼル3に従って指導されれば、ドイツの銀行の一部は間違いなくこのラインを割るだろう。これらの銀行は、資本金ベースを強化するために昨年の反騰相場を活かし切れなかった。
ドイツ金融監督庁は大いにいらだったことだろう。


バークレイズのジュリアン・キャロウ氏は、この銀行ストレステストはまるで滅茶苦茶だと言った。
「全くなっていない。これで疑惑が晴れることはない。これらのテストは米国では上手くいったが、それは米国財務省が銀行を後押ししていた上に、信頼性があったからだ。ヨーロッパの大きな問題は、主権国そのものの信頼性だ」



<スペインの貯蓄銀行、住宅ローン損失隠しの可能性-クレジットサイツ>

7月5日(ブルームバーグ):スペインの貯蓄銀行は、住宅ローン担保証券(RMBS)から不良債権化したローンを自ら引き取ることで、住宅ローンの損失を隠している可能性がある。独立系の債券調査会社クレジットサイツが指摘した。

  クレジットサイツはリポートで、カハと呼ばれる貯蓄銀はこうしたローンを自らの帳簿に載せることで、RMBSの格下げを回避したと説明している。

  同社は1360億ユーロ(約15兆円)規模の住宅ローンを担保とするスペインのRMBS143銘柄をサンプル調査した。このうち約45%は貯蓄銀が組成したもの。貯蓄銀からローンに関する情報提供がほとんどない一方で、RMBSのパフォーマンスに関する投資家リポートは資産の質が商業銀のものに比べ劣っていることを示唆したという。

  クレジットサイツのアナリスト、デービッド・ワッツ氏、ジョン・レイモンド氏、ハナ・ガレトバ氏は「貯蓄銀が組成した住宅ローンのパフォーマンスは、スペインの商業銀のものと比べ格段に悪い」と指摘。「ローン買い取りによって自行の資産の質を低下させる一方で、RMBSの不良債権の度合いを作為的に減らしている可能性がある」という。
  同社によれば、商業銀と貯蓄銀が組成した住宅ローンを比較した場合、少なくともこの4年間、貯蓄銀のローンの延滞比率が商業銀に比べて高かった。政府の緊縮財政措置に伴い所得が落ち込む中、「延滞増加に一段と拍車が掛かることは間違いないだろう」という。

  貯蓄銀では、90日超の延滞または差し押さえの比率が昨年7-9月(第3四半期)に4.2%とピークに達し、現在は3.7%となっている。

  クレジットサイツは「現在の3.7%の延滞率は、貯蓄銀の住宅ローンの帳簿を実際よりも良く見せている可能性があり、潜在的な損失を過小評価している恐れがある」と指摘した。




<ストレステストが問う究極の懸念、欧州に銀行救済余力はあるか>

7月6日(ブルームバーグ):米政府が1年余り前に実施した米銀ストレステスト(健全性審査)の結果公表を受けて、米国の金融関連株はその後7カ月で36%反発した。しかし、欧州当局が米国に追随して行う今回のストレステストは、それほどの成功は見込めそうにない。

  一部の銀行が不良債権を隠していないか、欧州のある国がデフォルト(債務不履行)に陥ってもそれを乗り切る十分な資本が金融機関にあるか、さらには銀行を救済する余裕が各国政府にあるか、投資家は疑心暗鬼の状態にあると訴えている。欧州連合(EU)当局は、ソブリン債のデフォルトを想定しているかどうかを含めてテストの基準をいまだ開示していない。

  サンフォード・C・バーンスティーンで英バークレイズやドイツ銀行、スイスのUBSを担当する上級リサーチアナリスト、ディルク・ホフマンベッキング氏(ロンドン在勤)は「ストレステストの結果が出ない限り、欧州の銀行の回復は見込めない。しかし、ストレステストがソブリン債危機を解決するわけではない」と話す。

  CMAデータビジョンによれば、米銀11行の優先債の保証コストの指標となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは平均約144ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。これに対して、欧州の銀行の平均保証コストは今年224bp前後まで急上昇している。

「真の懸念」

  米銀のストレステストは最も脆弱(ぜいじゃく)な金融機関に光を当てることで、金融システム全体の健全性をめぐる投資家の不安を和らげ、米銀の株価は昨年、結果公表後に急上昇した。

  米政府とは異なり、EU当局はストレステストに合格しなかった金融機関に公的資金を投入するかどうかを明らかにしていない。
エコノミストらによれば、スペインやポルトガルが銀行救済の財源を手当てするのは困難とみられる。

国際決済銀行(BIS)によれば、欧州の金融機関が保有するギリシャとイタリア、ポルトガル、スペイン向けのリスク債権(政府への融資を含む)は、2009年末時点で2兆2900億ドル(約200兆円)に上る。

  オクトパス・インベストメンツ(ロンドン)のロタール・メンテル最高投資責任者(CIO)は「各国政府が自国の金融システムの半分を救済する必要に迫られるとすれば、果たしてそれに加えて自国のソブリン債務も担えるのかどうか、それが問題だ。真の懸念はそこにある」と警告している
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