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<スペインの銀行、不良債権が最大21.7兆円にも-エコノミスタ紙>

6月30日(ブルームバーグ):スペインの金融機関や貯蓄銀行は、不良債権によって最大2000億ユーロ(約21兆7000億円)を失う可能性がある。スペイン紙エコノミスタ(オンライン版)が、ルービニ・グローバル・エコノミクス(RGE)とフリーマーケットのリポートを基に報じた。

同紙によると、米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授が設立した調査・顧問会社、RGEは、最悪のシナリオでは不良債権が計1700億ユーロに上り、金融機関救済のコストは800億-1000億ユーロになると試算している。

フリーマーケットによる別の調査によれば、不良債権は2000億ユーロに達する可能性があると同紙は伝えている。



【経済コラム】ドイツへの集中砲火はまるで第二次世界大戦-M・リン

6月29日(ブルームバーグ):世界経済の現状について誰に責任があるのか。各国の大統領や投資家、評論家、財務相と幅広く意見を拾うと、ただ一カ国ドイツが挙がってくる。

オバマ米大統領は、ドイツが世界経済を再びリセッション(景気後退)に追いやろうとしていると示唆。資産家ジョージ・ソロス氏はドイツが通貨ユーロを崩壊させつつあると語った。フランスのラガルド財務相はドイツがユーロ圏をデフレ状況に陥れようとしていると考えている。

  すべてばかげている。ドイツの大幅な貿易黒字はこの問題の一部ではない。域内で最大規模のドイツ経済にハンディを背負わせることは、欧州経済にとってプラスとはならない。また、ドイツがそうしたいと思ったとしても、現状では方向転換はままならないだろう。ドイツを批判する前に、他国が世界2位の輸出国であるドイツに学ぶべきなのだ。シーメンス、BMW、バイエルといったドイツの名だたる企業ブランドにはそれなりの理由があると思う。

世界経済がうまく運んでいないのはすべてドイツのせいだと主張する人を探すのは難しいことではない。ドイツがこれほどの集中砲火を浴びるのは、第二次世界大戦以来だ。

カナダで開催の20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、オバマ大統領は財政再建策を打ち出す国々を、世界経済を再びリセッションに陥れる恐れがあるとしてけん制。ガイトナー米財務相は今月、欧州諸国のうちドイツのような貿易黒字国に対して「内需振興」を呼び掛けた。これに対し、ドイツのメルケル首相は先週の講演で、歳出削減は「ドイツにとってこの上なく重要であること」を米大統領に説明したと語っている。

         ユーロ危機の「主役」

ソロス氏は先週の講演で、ドイツがユーロ危機の「主役」であり、欧州最大の経済国である同国の緊縮予算案が域内経済をデフレリスクにさらす可能性があると指摘した。

ラガルド財務相も3月に、財政赤字に苦しむ諸国を救うため、ドイツは貿易黒字削減に乗り出すべきだと主張していた。

コンセンサス(共通認識)は極めて明確なようで、世界経済が再びリセッション入りする、あるいはユーロが崩壊するようなことがあれば、それはすべてドイツの責任というものだ。ドイツ国民の貯蓄重視性向と分相応の暮らし、赤字を管理可能な水準に抑制する姿勢が、世界が直面する最大の脅威だという。

この分析には無理がある。まったく逆なのだ。確かにドイツは巨額の貿易黒字を有する。財政赤字削減にも取り組んでおり、メルケル政権は800億ユーロ規模の増税・歳出削減策を来年からスタートする計画だ。しかし、そうしたことは誰にとっても脅威ではない。その理由はこうだ。

           3つの理由

●第一に、ドイツが貿易黒字となることで、ギリシャやスペイン、それ以外のユーロ圏諸国に巨額の貿易赤字が生み出されているわけではない。あらゆる黒字は、それに見合う赤字をどこかで発生させるというのは確かだが、だからと言って、ドイツがギリシャとスペインの大幅な財政赤字を作り上げたという話にはならない。ドイツ人が他国の製品を十分に購入しないことで域内諸国が赤字を膨らませているのではなく、ギリシャとスペインが過剰な消費をすることでドイツの貿易黒字を作り上げたと言うことも可能だろう。

実際には、スペインは建設ブームに乗った成長を、ギリシャは気前のいい政府歳出に依存した成長を選択したのだ。両国は競争力のある輸出志向型の経済を目指すこともできたはずなのに、そうしなかった。輸出志向型経済を選択した諸国を責めるのは筋違いだ。

●第二に、ドイツの貿易黒字削減は誤った解決策だ。それは、サッカー・ワールドカップ(W杯)で、強過ぎて他のチームに不利だとして、ブラジル代表は9人だけがピッチに立つよう求めるようなもので公平ではない。ばかげている。最強メンバーに弱体化を求めて、ユーロ圏経済の改善を図ることはできない。高債務国の構造的な問題に注力すべきで、それが今回の危機を解決する唯一の方法なのだ。

●第三に、ユーロ圏で貿易収支の均衡を図る動きは機能しないだろう。ドイツ人に消費を促すことは、タイガー・ウッズに禁欲生活を求めるようなものだ。うまくいきはしない。ではどうすべきか。オバマ大統領やソロス氏、ラガルド財務相は、ドイツが貿易赤字を生み出す唯一の方法は、これまで以上の景気刺激策を打ち出すことだと考えているようだ。

しかし、そうした政策が取られれば、ドイツ国民は刺激策後のインフレ加速と増税を恐れ、一層貯蓄に励むだけだろう。倹約はドイツ国民の資質なのだ。ドイツ人を浪費に走らせるのは、フランス人にチーズを食べることを禁じるのと同じくらい難しい。

          ドイツでは流行しない

ユーロ危機は、ドイツをスケープゴートにすることでは解決しない。ドイツが貿易黒字を有しているのは、自動車や機械、医薬品など売れる物をたくさん生産しているからだ。ドイツ人が一部のエコノミストや政治家が期待するほど消費しない理由は、借金を嫌うためだ。クレジットカードの限度額を使い切ることは米英では暮らしの一部になっているが、ドイツではまず流行しない。

勤勉さ、優秀な製品を生みだすこと、身の丈に合った生活。経済の基礎を形成する信条として悪いものは一つもない。(マシュー・リン)

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